導入文
イヤホンを選ぶとき、多くの人が最初に気にするのが「音質が良いかどうか」です。
しかし、実際にお店やレビューで「音質がいい」と書かれていても、何を基準にそう言っているのか分かりにくいですよね。
実は、イヤホンの音質を決める要素には コーデック(音声伝送の規格)、ドライバー(音を鳴らすパーツ)、チューニング(音の味付け) など、いくつかのポイントがあります。これらの違いによって、同じ価格帯でも「クリアに聴こえるイヤホン」と「こもって聴こえるイヤホン」が生まれてしまうんです。
この記事では、音質の良いイヤホンとそうでないイヤホンの違いを分かりやすく解説し、どんな基準で選べば失敗しないのかをまとめました。
2. 音質を決める主な要素
① コーデック(音声圧縮方式)
ワイヤレスイヤホンでは、音楽データをスマホからイヤホンに送る際に「コーデック」が使われます。
代表的なコーデックには以下があります。
- SBC:標準規格。対応機種は多いが音質はやや劣る。
- AAC:iPhoneに最適化。バランスが良く、解像感もそこそこ。
- aptX / aptX Adaptive:Androidでよく使われる。低遅延かつ高音質。
- LDAC:ソニーが開発。ハイレゾ対応で高音質だが、安定性に環境依存あり。
コーデックが高性能であるほど、音の情報量が多くクリアなサウンドを楽しめます。
② ドライバー(音を鳴らすパーツ)
イヤホンの音質は、内部の ドライバー の種類やサイズによって大きく変わります。
- ダイナミック型:低音に強く、迫力あるサウンド。多くのイヤホンで採用。
- BA(バランスド・アーマチュア)型:高音域に強く、繊細でクリア。
- ハイブリッド型:ダイナミック+BAを組み合わせ、幅広い音域をカバー。
同じ価格帯でも、ドライバー構造が異なるだけで「低音重視」か「高音クリア」かがはっきり変わります。
③ チューニング(メーカーの音作り)
最終的な「聴こえ方」は、メーカーのチューニングによっても左右されます。
例えば…
- ソニー:低音から高音までバランス型
- BOSE:重低音リッチで迫力重視
- Apple(AirPods):中域を自然に強調、声が聴きやすい
同じドライバーやコーデックでも、メーカーがどんな層をターゲットにしているかで音の印象はガラッと変わります。
つまり、「良い音質のイヤホン」とは 高性能なコーデック+適切なドライバー+好みのチューニング が揃っている製品だと言えます。
3. 良いイヤホンと悪いイヤホンの聴き比べポイント
イヤホンの音質を見極めるときは、スペック表だけではなく 実際にどう聴こえるか をチェックするのが大切です。特に注目したいのは以下のポイントです。
① 解像度(音のクリアさ)
良いイヤホンは、楽器の位置や声の細かいニュアンスまでハッキリと聴き分けられます。
一方、安価なイヤホンは音が「ひとまとめ」に聞こえやすく、細部が潰れたように感じられます。
② 音のバランス
低音・中音・高音のバランスは重要。
- 良いイヤホン:低音はしっかり出るが他を邪魔しない、中音は声が自然、高音は刺さらず伸びやか。
- 悪いイヤホン:低音が強すぎてこもる、または高音がシャリついて耳に痛い。
③ 音場(立体感)
良いイヤホンは「ステージ感」があり、左右だけでなく前後の奥行きまで感じられます。ライブ感や臨場感に直結する要素です。
逆に悪いイヤホンは、音が狭い範囲で鳴っているだけに聞こえ、平面的になります。
④ 遅延(特に動画・ゲーム)
音楽再生だけなら気にならなくても、動画やゲームでは 映像と音のズレ があると快適さが大きく下がります。
aptX Low Latency や最新Bluetooth規格に対応していると遅延が少なく快適です。
聴き比べの際は「好きな曲を何曲か再生してみる」「動画やゲームも試す」といったように、日常的に使うシーンを想定すると違いが分かりやすいです。
4. まとめ:良いイヤホンを見極めるポイント
イヤホンの音質は、スペック表だけでは判断できません。
実際に聴いてみると、解像度・音のバランス・音場の広さ・遅延の少なさといった要素に大きな差が出ます。
- 細かい音までクリアに聴こえるか
- ボーカルや楽器のバランスが自然か
- 音に立体感があるか
- 映像やゲームでズレを感じないか
これらをチェックするだけで「良いイヤホン」と「微妙なイヤホン」の違いがはっきり分かります。
さらに、最新モデルの中でも ソニー「WF-1000XM5」 は、まさに「世界最高峰の音質とノイズキャンセリング」を誇ると評価されています。
LDAC対応によるハイレゾ級のクリアなサウンド、自然な外音取り込み、業界トップクラスのノイズキャンセリング性能を兼ね備えており、音質にこだわりたい人には間違いなくおすすめできる一台です。
詳しくはこちらでレビューしています → [WF-1000XM5 実機レビュー]
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